Google チャットの使用時に、Enterキーを押すとメッセージが送信されてしまい、改行したいのに誤送信してしまった経験はありませんか。ビジネスシーンで使用頻度の高いGoogle チャットだからこそ、自分の作業スタイルに合わせた設定が重要です。
この記事では、Google チャットでEnterキーで送信しない設定方法を、初めての方でも迷わず実行できるよう、画像付きで詳しく解説します。
- Google チャットの送信方法の違いと選び方
- Enterキーで送信しないための具体的な設定手順
- 設定後の実際の操作方法と便利な使い方のコツ
Google チャットでEnterキーの動作を変更する理由
Google チャットのデフォルト設定では、Enterキーを押すとメッセージが即座に送信されます。しかし、長文を入力する際や、改行を多用するメッセージを作成する場合、この設定は不便に感じることがあります。
誤送信を防ぐメリット
Enterキーでの即時送信を無効にすることで、以下のようなメリットがあります。
主な利点
- 文章の途中で誤って送信してしまうリスクの軽減
- 複数行にわたる見やすいメッセージの作成が可能
- 送信前に内容を見直す時間の確保
- ビジネス文書のような丁寧なコミュニケーションの実現
特にビジネスシーンでは、誤送信による印象の悪化や、情報の不完全な伝達を避けることができます。
どんな人に向いているか
| 利用スタイル | Enterで送信 | Ctrl+Enterで送信 | 
|---|---|---|
| 短文中心のチャット | ◎ | △ | 
| 長文・改行多用 | △ | ◎ | 
| 慎重な確認が必要 | △ | ◎ | 
| スピード重視 | ◎ | △ | 
長文を書く機会が多い方や、送信前に必ず見直しをしたい方には、Ctrl+Enter(またはCmd+Enter)での送信設定が適しています。
Enterキーで送信しない設定の手順
Google チャットでEnterキーの動作を変更する手順は、非常にシンプルです。デスクトップ版とモバイル版で若干の違いがありますので、それぞれの環境に応じた方法を説明します。
デスクトップ版での設定方法
デスクトップ版Google チャット(ブラウザ版またはデスクトップアプリ)での設定手順は以下の通りです。
設定手順
- Google チャットを開く
- ブラウザでchat.google.comにアクセス
- または、Gmailの左側メニューからチャットを選択
 
- 設定画面を開く
- 画面右上の歯車アイコン(⚙️)をクリック
- 「設定」を選択
 
- 送信設定を変更
- 設定画面内で「Enterキーでメッセージを送信する」という項目を探す
- チェックボックスをオフにする
 
- 設定を保存
- 変更は自動的に保存されます
- 設定画面を閉じて完了
 
この設定を行うと、Enterキーを押しても改行されるだけで、メッセージは送信されなくなります。
設定後の送信方法
設定変更後は、以下のキーボードショートカットでメッセージを送信します。
| 操作システム | 送信方法 | 
|---|---|
| Windows | Ctrl + Enter | 
| Mac | Command(⌘) + Enter | 
| Chromebook | Ctrl + Enter | 
モバイルアプリでの設定方法
iOS版およびAndroid版のGoogle チャットアプリでも、同様の設定が可能です。
モバイル版の設定手順
- Google チャットアプリを開く
- スマートフォンでアプリを起動
 
- メニューを開く
- 画面左上のメニューアイコン(三本線)をタップ
- または、画面右上のプロフィール画像をタップ
 
- 設定にアクセス
- 「設定」をタップ
 
- 送信方法の変更
- 「Enterキーでメッセージを送信」の項目を探す
- トグルスイッチをオフにする
 
モバイルでの送信方法
モバイルアプリで設定変更後は、メッセージ入力欄の右側にある送信ボタン(紙飛行機アイコン)をタップして送信します。
設定後の効率的な使い方
設定を変更した後は、新しい操作方法に慣れることで、より快適にGoogle チャットを活用できます。
キーボードショートカットの活用
Google チャットには、送信方法以外にも便利なキーボードショートカットが用意されています。
| ショートカット | 機能(Windows) | 機能(Mac) | 
|---|---|---|
| Ctrl + Enter | メッセージ送信 | ⌘ + Enter | 
| Shift + Enter | 改行 | Shift + Enter | 
| Ctrl + K | リンク挿入 | ⌘ + K | 
| Ctrl + B | 太字 | ⌘ + B | 
| Ctrl + I | 斜体 | ⌘ + I | 
これらのショートカットを組み合わせることで、マウスを使わずに効率的にメッセージを作成できます。
改行を活用した読みやすいメッセージ作成
Enterキーで改行できるようになったことで、以下のような構造的なメッセージが作成しやすくなります。
効果的な改行の使い方
- 段落ごとに空行を入れて視認性を向上
- 箇条書きで要点を整理
- 質問事項を明確に分けて記載
- 長文を適度に区切って読みやすく
例えば、会議の議事録や進捗報告など、ビジネスで頻繁に使用される定型的なコミュニケーションにおいて、この機能は特に有効です。
チーム内での設定推奨
組織やチームで統一した使い方を推奨することも、コミュニケーションの質を向上させる方法の一つです。
チーム内での活用提案
- 長文でのやり取りが多いプロジェクトチームでは、Ctrl+Enter送信を推奨
- 新入社員向けの研修資料に設定方法を記載
- 誤送信による情報漏洩リスクの軽減策として組織的に導入
設定がうまくいかない場合の対処法
設定を変更したにもかかわらず、期待通りに動作しない場合の対処方法を紹介します。
よくある問題と解決策
設定が反映されない
設定を変更したのにEnterキーで送信されてしまう場合は、以下を試してください。
- ブラウザのキャッシュをクリア
- ブラウザの設定からキャッシュと Cookie をクリア
- Google チャットを再度開く
 
- 別のブラウザで試す
- Google Chrome の最新版を使用することを推奨
- シークレットモードで動作を確認
 
- アプリの再起動
- デスクトップアプリやモバイルアプリを完全に終了
- 再度起動して設定を確認
 
ショートカットキーが反応しない
Ctrl+Enter(またはCmd+Enter)でメッセージが送信できない場合の対処法です。
確認ポイント
- 他のアプリケーションやブラウザ拡張機能がショートカットを上書きしていないか確認
- キーボード設定が標準的な配列になっているか確認
- Google チャットのウィンドウがアクティブ(選択されている状態)になっているか確認
デバイス別の注意点
| デバイス | 注意点 | 
|---|---|
| Windows PC | 日本語入力時の確定Enterと送信Enterの混同に注意 | 
| Mac | Command キーの位置を確認、Touch Bar 搭載機種は設定が異なる場合あり | 
| Chromebook | Ctrl キーの位置が通常のキーボードと異なることがある | 
| スマートフォン | 外付けキーボード使用時は設定が異なる場合がある | 
Google チャットのその他の便利な設定
Enterキーの設定以外にも、Google チャットには業務効率を高める機能が多数用意されています。
通知設定のカスタマイズ
集中して作業したい時や、重要なメッセージだけを受け取りたい場合に便利です。
通知設定の種類
- すべての通知を受け取る
- ダイレクトメッセージと@メンションのみ
- 通知をオフにする(おやすみモード)
- スケジュールに基づいた自動切り替え
設定方法は、設定画面から「通知」セクションで調整できます。
スマート作成機能
Google チャットには、入力を補助するスマート作成機能が搭載されています。
この機能は、過去の会話パターンから次に入力する可能性の高い文章を予測し、灰色の文字で候補を表示します。Tab キーを押すことで、その候補を採用できます。
スマート作成の活用シーン
- 定型的な挨拶文の入力
- よく使うフレーズの迅速な入力
- 入力ミスの軽減
ステータスメッセージの活用
自分の状況をチームメンバーに伝えるステータスメッセージ機能も有効です。
設定できるステータス例:
- 会議中
- 外出中
- 集中作業中
- 休暇中
これにより、相手に自分の状況が伝わり、適切なコミュニケーションタイミングを判断してもらえます。
まとめ
Google チャットでEnterキーで送信しない設定は、誤送信を防ぎ、より丁寧で構造的なコミュニケーションを実現する重要な機能です。
設定手順のおさらい
- 設定画面(歯車アイコン)を開く
- 「Enterキーでメッセージを送信する」をオフにする
- 送信はCtrl+Enter(Mac は⌘+Enter)で行う
この設定変更により、長文の作成や改行を活用した読みやすいメッセージの送信が容易になります。特にビジネスシーンでの利用においては、誤送信のリスクを軽減し、より質の高いコミュニケーションが可能になります。
設定後は新しい操作方法に慣れる必要がありますが、キーボードショートカットを活用することで、以前よりも効率的にGoogle チャットを使いこなせるようになるでしょう。
ぜひ今日からこの設定を試して、より快適なチャット環境を構築してください。


